TOYOTAがWRCで戦うために2,500台だけ送り出した、CELICAのラリー仕様特別車。今で言うところの"ランエボ"みたいなものである。当時のWRCはGroup.Aで行われており、車体の外観上の変更は許されていなかったため、GT-Four RCとGT Fourではボディ形状が異なる。WRCでは必ずしもラリー向きとは言い難いCELICAをとことん改造し、ついにはタイトルを取るまでに至るが、市販車は非力なエンジンに重いボディ、特にフロントに集まった車重のため軽快な運動性とはいえない車でもあった。この後、CELICAは200系へと推移し、事件とともにWRCの世界から消えることとなる。と考えると、最後のCELICAらしいCELICAなのかもしれない。
180系CELICAはWRCモデル、市販車モデル合わせてかなりの数が発売されている。しかし、GT-Four RCの市販車モデルはHASEGAWAから発売されているこのキットのみ(TAMIYAのCASTROL CELICAとGT-Rを組み合わせれば、可能ではあるが...)。知り合いが乗っていたために一目見て購入。ボディはWRCのCELICAといっしょのため、各所に市販車には無い穴などがあるものの、丹念に穴を埋めて製作を続けた。ただ、ほかのモデルの合間を見て製作していたために、完成まで2年。それも製作レベルが上がったのではなく、半ばほおって置かれた、というのが正しい表現かも...(汗）。HME2003に間に合わせるべく、これだけ時間があったにもかかわらず最後は突貫作業で完成させた。