1984年に512BBの後継としてデビューしたFERRARIのフラッグシップモデル。365GT4BBから続く水平対向12気筒のFERRARIであり、ピニンファリナの手による鋭角的なボディのデザインは512TRまで引き継がれることとなる。TESTAROSSAの名前は過去に何度も使われているFERRARI伝統の名前であり、その名は高性能エンジンに与えられた赤いヘッドカバーに由来する。TESTAROSSAも例外に漏れず、赤いヘッドカバーを持つ5リッターの水平対抗12気筒のエンジンを搭載するが、この時代にはF40という最強のFERRARIが存在し、TESTAROSSAはどちらかというとラグシュアリー的な印象が強い。TESTAROSSAは商業的にはFERRARI史上最も成功したモデルであり、総生産数は7,177台。比較的目にすることの多いFERRARIと言えよう。なお、後継型の512TRを以ってミッドシップ12気筒FERRARIは終焉を迎え、V12をフロントに積んだ550MARANEROへと12気筒FERRARIは推移することとなる。
TAMIYAが過去に発売したTESTAROSSA。古いモデルの割にはしっかりとした構成で、作り勝手も悪くない。実車の印象と比べると、リアのボリュームが不足しているように思えるが、意外とこんなものなのかもしれない。細い部分が多いのは実車がそのようにデザインされているので仕方がないのだが、磨くには辛いモデルでもある。モデル自体は赤い成型色のプラスチックで作られているが、無理やり黄色に変更。インテリアも指定のタン色を無視してブラックに統一。別段改造はしていないが、ナンバーを貼るのが嫌で、フロントの取り付けほぞは削り取り、リア側のほぞはパテで埋めてしまった。リトラクタブルランプは開ける気がなかったものの、なんとなく上手く行ったので取り付け。しかし、すっきりし過ぎていて実車にあるオーラは感じられない...が、それを表現するのは(私の腕を含めて)無理だと思う。
La Festa Rossa出展モデル。