1989年、東京モーターショーにPININFARINAから出品されたFERRARIのコンセプトモデル。市販化する予定は全くなかったものの、エンジンやシャシーはTESTAROSSAの物を使っており自走可能。某メーカーのカーナビCMでは東京の街を疾走していた。ただし、ウインカーもミラーも無い車がどうやって公道を走ったのかは不明。もしかしたら合成だったのかもしれない...。このころのFERRARIはリトラクタブルランプ全盛の時期で、主力だったTESTAROSSAや348tb/tsなど似た様な顔つきの中で固定ランプを採用したフロント回りはそれから先のFERRARIのデザインの方向性を示すものとなった。
コンセプトモデルでありながらTAMIYAが模型化したMYTHOS。先に発売されていたTEASAROSSAのパーツを実車同様に利用するという手法で構成されたモデルである。このころはFERRARIのモデルは数社からかなりの数が発売されていたが、FERRARIの版権問題で次々と生産中止に...。その後、TAMIYAのモデルは復活するもMYTHOSのモデルは再販されず。
モデル自体は当時のTAMIYAの標準的なつくり。変わった点としては金属パーツが付いてきたことくらい?製作した個体の違いなのか、リアのホイールがボディと干渉するという問題があるものの、何とかシャシーはボディに収まる。平らな面が多かったので意外と均一に磨き上げるのが苦労した模型だった。