言わずと知れたBeetleの現代解釈版である。1998年のデトロイトモーターショーでデビューしたNew Beetleは先代のBeetle同様、世界中の人から注目を受けて人気を集めている。ただし、Beetleはあくまで実用的な国民車であったのに対し、New Beetleはカジュアルなクーペである。と考えると、駆動レイアウトの違い(Beetle:RR<New Beetle:FF)や運動性能などで目くじらを立てることもないだろう...というのが主宰の見解である。
BeetleとNew Beetleを同時に作る、という企画から作り始めた一台。当初、まったく期待していなかったが、塗装の方法を変更するなどしてボディの仕上に力を入れた結果、ボディが面白いように光出したために結局New Beetleを先行して作ることになってしまった。キット自体は極真っ当なフロア+バスタブ+ボディで構成される平凡なキットである。
一応、説明書通りに作ったが、塗装だけは実車を見て半日本仕様ともいうべき状態になった。特に室内はオプションのパーツでボディと同色の仕様にしたという設定である(これらのパーツは実車にも存在する)。とにかく今回の製作で注意したのは塗装である。実車に近い色を、と本物のタッチペイントを使い、艶を出すためにクリアを数種類試している。その甲斐在ってかかなり綺麗な塗装が行えたと、主宰も自負している。
※HME2001出展作品